肉寿司ホリデイ

神山くんと樹くんが好きです。もりとち、まりあんも好きです。

いまいき

 

 

2公演を観劇!

きっかけは、お友達の推しが居るから行ってみよ〜っていう軽いノリだったワケだけど、すんごく良い舞台でした...

原作を見てないけど、舞台を二回みた私の解釈と妄想と願いと感想を書き留めます😌

 

 

 

まず、個人的MVPである田川くんがちょーーちょーー素晴らしくて、途中SAX吹くので私情も絡んでるとは思うんだけど。(私が中高SAXやってた)ミレニアムとは思えない、大人っぽい表情する時もあれば、善悪の分からない子供の様な表情をする事もあって、彼は凄い心に残る生徒だった!演技がオジョーズ😭チャーリーという役柄にぴっったんこだった😭

生徒6人全員配役素晴らしかったけど、私の中のMVPは彼でした。

 

 

そして内容....米国のエリート育成高校(男子校/全寮制)が舞台なだけあって、所々に思春期の男の子たちの会話の様な、客席にクスッと笑いが起きる下ネタとか、女の子を見て浮き足立つもろ男子高校生のシーンもありつつ、偉い大人の思うイイ人生を送るために、深く考える事なくただ勉強に勤しんで来た男の子たちが、佐藤隆太演じるキーティングの言葉によって今を生きるという事は何か?を考え行動し、自分に正直に生きる事を知るって話なんだけど、途中ハッピーなシーンもあるけど、最後救いようがない闇ENDなので終盤2、30分は息が詰まるような感情に。

 

特にちかちゃん(ニール)は自分に正直になる為(と私は思った)に死を選んでしまうので

 

他に方法は無かったの???こんなの不憫すぎん?????どうか頼むからニール救済ルート求む...だれかえらいひと...

 

と神にお願いしたくなりました。

 

メインである6人の生徒は個性も豊かで、6人全員性格も違えば、家庭環境も、裕福さも違う。親からの期待値も違うし、プレッシャーの重さも全部違う子供たちうまく表現されてるんですけど、この物語はその中でもトップの成績をもつニールと、お兄さんはヘルトンの最優秀生徒?のトッドがメインキャラクターで..この2人の途中の友情が垣間見える分、ラストの衝撃というか、やるせなさは地底より深い。

 

というか、キーティングに心を動かされて、ノックスは恋を成功させるし、キーティングとニールによってトッドも自分に少し自信を持てるようになったり、中盤はいいはなしだなーーーてなる。なのにラストの急展開よ....

 

物語途中ニールは舞台に出演する事を父親に猛反対、出るのを辞めろ!(舞台に出ない事で周りに迷惑をかけ)お前の人生がそこで終わっても知らん!とまで言われて大分心を傷つけられるシーンがあって、この時点で、前半パパンがしきりにニールに対して、

 

お前の為を思ってる、お前の人生の為に医者になれ👨‍⚕️(アバウト)

 

と言っていたのは真実ではなく、自分の夢を投影して価値観を押し付けていた。人形か何かの様な扱いだって事が明白になるけど、ある意味教育の賜物か父親に対して自分の意見を訴えられないニールは、どうにか舞台出演の許可を得る方法は無いかとキーティングに相談しに行くんですよ。で、キーティングはお父さんに君の演技への熱意が本物ならちゃんと伝えればきっと分かってくれる。とアドバイスして、それに対してニールは納得できない表情で感謝をして出て行くシーン...あそことんでもなくニールの家庭環境が普通の?人からは想像し難いものだと表現されているようで...異質な親子関係....てきな....対してキーティングは、親は子を愛している前提で、愛する子供の熱意を感じれば願いを聞き入れてくれると思っている話し方というか...んーーーーというかキーティングの家庭はそうだったんだろうなというのが...

結局ニールは父親の許可を得ること無く舞台に出て、それをみた父親に転校させられる事を告げられ絶望して自殺するんだけど...あまりにも考えさせられるシーンすぎるし、完全個人的だけどニールの親、うちの親に馬鹿似てるーーー!!!叫

 

ニールの自殺は全員に対して衝撃的で、完全なる悲劇だった。けど、どうして...なんで...ってみんな理由がわからない。親も校長も、1年以上過ごしてきた友人達も...これに対しトッドだけは幼い頃からニールの感情や考えを抑圧してきた父親がニールを結果精神的に殺すきっかけとなったと。あんな感情的に訴えて...んもーいやそれな!!!!! 私もまじそれに対して大いに賛成なんだけど、てかそうなんだけど!!!!だけどプラスして、さっきも話したけど、ニールの死には父親に対する絶望だけでなく、キーティング先生にも絶望していたと思うんです私は〜!

 

だから舞台後のキーティングからの呼びかけに弱々しく微笑むというか..ふえーーーん😢😢😢

 

キーティングにはロンドンに恋人がいるんですね。これはニールがキーティングにパパん説得したいんやけどって相談しに行くシーンからわかるけど。キーティングの家庭環境は舞台だけじゃわからなくて、でも恋人がいるって所から、彼には他者から愛を受ける事が出来た経験、実績があって、彼もまた他者に愛を捧げているんですよ。たぶんだけど、家族からも愛されていたんじゃないかな??兄弟がいたかもしれない。

愛し愛される経験をしたキーティングだからこそ、彼はニールに、お父さんなんだから息子の事愛してる!愛しあう親子が腹を割って話せば絶対理解してくれる!って思ってる幸せな方なんですね。きっとそういう経験がヘルトン在学時にも、大学進学後にも、なんなら就職する時にもあったんじゃ???

 

でもニールは違かった。ニールの家庭は父親の志し半ばで折られた夢を達成させる為にニールを育てて、ニールは愛を受けるのでは無く、夢を叶える、その為の指示を受けていた。と、ニールは感じていたのでは?だし、少なくともニールが死んだ後のトッドのセリフから、トッドはそう感じていたはず...

 

母親も父親も色んなものを犠牲にして(ってパパが言ってる)ニールにお金をかけてヘルトンに通わせ、きっと今までもサマースクールやらなどにお金をかけてきたんだろうし、それをその度に決して親の為とは言わず、ニールの為だからと責任を押し付けて、背負わせてきたのでは..?そんな家族関係の中で、自分は愛されていると思うことがニールにはあったのか、いやたぶん無かったはず。

 

ニールは何故か大人に対して諦めるスピードがやたら早い。大人に多くを語らない。突発的な行動力には、理解してもらえないから全部完璧にお膳立てして、ミスなくやれば褒められはしらないけど、咎められることもないのでは!?という考えが滲みでてるきがしてな...両親から自分の意見を受け入れてもらえる事が一切なかったんじゃないか?というかそうだよね!?!?!!?強行突破したい時はそういうもん....経験者はかたる....

だからニールはキーティングにそう言われた時、ニールはあーこの人俺とは全然違う人だ。と感じて、相談をすぐに辞めて、次の日許可を得られぬまま舞台に立ち、激しく自分の感情を父親に否定されたニールは自分の存在としての価値や、人生の価値、意味に希望を見出せずに自殺したんじゃないかと。

 

 

ニールは頭の良い子だけど、心は愛に飢えた普通の男の子だったんじゃないかな。ニールがキーティングにもトッドにも恋人や親の話を聞いてる時何故か寂しそうで羨ましそうに思っていそうな切ない顔をするのはきっと愛されたという確信も経験もないからで、羨ましかったのでは?

そう思うとトッドはお誕生日に2年連続で貰ったプレゼントをあんなに褒めちぎってたのは、ニールは親が考えてプレゼントくれた事はなくて、必要なものがあれば言えばくれた家庭なのかもとか、自分の為に考えてプレゼントしてくれた経験ってないんじゃないかな?って。愛されるってそういう所でも感じ取れるじゃん、あー自分の事を考えて選んでくれたんだ!ラブ!みたいな

 

 

と、そこまで考えて、ニールはどうしたら助かったのかを考える事になるんだけど。

手っ取り早いのはニールに恋人がいればよかったんじゃないかな????と思います。ニールの事を励まし、無償の愛をくれて、肯定してくれる....それがたぶん舞台ではトッドだったはずなんだけど...トッドは置かれたポジションも似ているし、よき理解者だったはず....ヘルトンが共学で、トッドが女子だったら完全無欠のハッピーラブストーリーになった可能性はきっとあったよね???ね?!?!、?ふえーーーーん!!!!

 

 

最終的になにが言いたいかと言うと、ニール救済エンド、それから、キーティング先生の学生時代のエピソードゼロから、各生徒のアナザーストーリー見せてください。土下座